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オール電化住宅での停電

2011年03月14日

いま日本では、とても信じられないことが起きています。
連日テレビで流れる映像は、とても現実とは思えなくて。頻繁に出る地震速報を見る度、被災された方達はどんなに不安な時間を過ごしているのだろうと、胸が苦しくなります。

ここは、静岡県富士宮市です。震源から、一体どれほど離れているのでしょう。なのにその時、今まで経験したことのない長時間の横揺れを体験しました。それでも震度は、4でした。
揺れる直前、急に停電したんです。ブレーカーでも落ちたのかな?と、分電盤を確認しました。その数秒後、揺れが始まったんです。
幸い、息子の学校は卒業式の準備などで四時間授業。子供2人は、家にいました。で、ショッピングセンターへ買い物に行く予定だったんです。

結果的には、出掛ける前の家に居る時で幸いでした。

地震直前の停電で、市内の信号は全て機能しなくなってしまったんです。恐らく、道路上かショッピングセンターで停電と地震に遭遇していたら、ある程度のパニックを経験していたでしょう。そうなると、子供達には辛い経験です。

セキスイハイムさんの家に住み始めてから、息子には「避難所は家」だと「家が一番安全」だと、再三伝えてあります。この辺りの土地は、津波や土砂災害の可能性が、ほぼ無いから言える事ですが。
お陰で息子は、地震が発生した時に非常に冷静でした。親と一緒だったことも、安心感に繋がったのだと思います。

さて、ウチはオール電化住宅です。オール電化住宅の欠点としてよく、停電時のリスクが挙げられます。
そこで、オール電化の家で初めて経験した停電で、何が出来て何が役に立ち、何が不便だったのかを、お話ししたいと思います。
ホンの少しでも、皆さんの防災に役立てばと思っています。
ちなみに停電は、地震直前から夜中の1時過ぎまで、約10時間ほど続きました。


〇電源

ウチは、太陽光発電をしています。停電の際、天気が良ければ、専用のコンセントから電気を供給できます。これを『自立運転』というのだそうです。

今回、停電してまず始めに、専用のコンセントを使ってみました。しかし、全く電気がきません。おかしいと思いましたが、もう夕方に近かったので、太陽光が足りないだけなのかと思いました。
日が沈んでから、セキスイハイムさんから頂いた『お手入れ読本』という家のマニュアルを読みました。それによると、『自立運転』を行うには、3つの手順からなる設定が必要なんだということが分かりました。
引き渡しの時、しっかりと確認しておくべきだったと、反省です。

停電時に『自立運転』で使える専用のコンセントは、一階に2口、二階の太陽光発電システムのパワーコンディショナー側面に1口、合計3口あります。
しかし、二階のパワーコンディショナーは、専用コンセントが付いている側面を柱にベッタリと隙間なく寄せて設置してあるので、専用のコンセントが使えないことが判明しました。
これは、早速アフターに確認を取って、対策を考えたいと思います。


<一階 自立運転専用コンセント>



<二階 パワーコンディショナー>



と言う訳で、今回の停電では、専用のコンセントを使うには至りませんでした。
もし自宅がオール電化で太陽光パネルを積んでいるのであれば、『自立運転』の設定を実際にやってみて、専用コンセントの使い方を確認しておく必要があると思います。


〇調理 

オール電化の家は、停電になれば当然お料理も出来ません。コレも、オール電化住宅の欠点だと言われます。
しかし、カセットコンロがあれば、その問題は簡単に解決します。
逆に、大きな地震の後、都市ガスやプロパンが使えたとしても、どこでガス漏れが起こっていても不思議は無いと考えると、そのリスクが無い分、地震後はオール電化の方が安心かもしれません。

普段、冬の鍋料理をダイニングテーブルでやっているウチは、カセットコンロもガス缶も常備しています。ただ、停電が長引けば、コンロは2つ、ガス缶はたくさん必要になると思います。
ウチには、キャンプ用の小型ガスバーナーが2つあるので、それらをいつでも使えるように準備しておきました。


<小型ガスバーナー>




〇水 

幸い、今回の地震では、水は問題無く出ました。
さらにウチでは、毎月ペットボトルの水を2ケースずつ買っています。水道が使えなくなったとしても、飲料水にはしばらく困らないと思います。

問題は、お湯ですね。オール電化では、エコキュートを使っているお宅が多いと思うので。
今回の停電の後、お湯も出ました。恐らく、タンクに入っているお湯が無くなるまでは、温水が出るのだと思います。しかし、どれ位の量の温水が出るのか、どれくらい高温を保てるのか、把握していないことが多いことに改めて気が付きました。この辺りも、アフターに確認するなりしてハッキリさせたいと思います。
ちなみに、エコキュート内の水は、水道が止まっても生活用水として使えます。この、エコキュート内の水の出し方だけは、確認してあります。と言うか、エコキュート本体に書いてあります。

さらに、水が止まっていない状態でも、センサー式の水栓やトイレでは、停電時に水は出ません。これは、普段の生活を優先するのか、非常時を優先するのか、その家で生活する人の考え方によると思います。


〇懐中電灯

これは、オール電化住宅に限ったことではありませんが。
停電の時の懐中電灯は、何よりも大切だと思いました。停電時の夜は、街全体が真っ暗になってしまうので、その不安感は相当なものです。

ご近所の方で、停電になってからずっと発電機を回しているお宅もありました。それも一つの手だと思います。ただ、燃料が必要な上、音が大きいです。排気も気になります。
一般的にはやはり、懐中電灯が便利ですね。
懐中電灯は、1人1つが基本だと思います。小さい物でも、今はLED1灯で十分明るいものがあるので。

ウチには、やはりキャンプで使うために、小型の懐中電灯がたくさんあります。
今回は、娘にも一番小さなマグライトを持たせました。自分の光があるということは、とても安心感があります。娘も、停電の間、ずっと自分のマグライトを持っていました。

家庭で懐中電灯を準備する場合、単一電池を何本も使用する大きくて一般的な形をしたものを買う場合が多いかもしれません。
ところが、この大きな懐中電灯は、とても不便です。
大きい上に重たいので、持って作業をすることが出来ません。一方向を照らす形状なので、机の上に置いて部屋全体を照らすことも出来ません。
一番理想的なのは、小さい懐中電灯を家族の人数分と、置いて使えるランタン型の大きなライトが1つか2つ。だと思います。

さらに、大きな懐中電灯が不便な理由はもう一つあります。
災害時は、大きな電池から在庫が無くなるんです。
停電になった次の日、電気は復旧しましたが、念のために買い出しに行きました。電池売り場に行ってみると、単一電池と単二電池は売り切れていました。別のホームセンターでも同じでした。でも、単三電池と単四電池は、たくさん残っていたんです。
単三電池と単四電池は、テレビやエアコンなどのリモコンにも使われているので、家に一番多くある電池と言えます。リモコンなんて、停電になれば何の役にも立たなくなるので。その意味でも、単三電池や単四電池を使う小さい懐中電灯は、停電時に一番使い勝手が良いと思います。


<家族分の小型懐中電灯>


<ランタン型ライト>




〇情報

地震の直前に停電したので、最初は情報が全く無い状態でした。
停電の時点で、携帯の充電は8割程度。一度妻から連絡があり、それ以後はしばらく携帯から電話もネットも繋がりませんでした。
そこでやはり、ラジオですね。

普段は家でラジオを聞くことはありませんが、CDラジカセがあったので、持ってきました。ただ、このラジカセも、単一電池を6本も使うんです。電池の在庫が無い上、こんな時に単一電池を6本も使うのは、勇気がいります。
そこで思い出したのが、普段お風呂に入る時に使っている、防水ラジオです。
これは、iPod を収納することが出来るようになっているんです。なので、お風呂でiPod を使うために購入しました。使用電池は、単三を4本。とても省エネで、新しい電池を入れると、半年ぐらい使えます。
その防水ラジオを、停電の間ずっと点けていました。


<防水ラジオ>



ラジオでは当初、地元のラジオ局の情報を聴いていました。なので、今回の地震の全体像を、直ぐには把握できませんでした。自分の頭の中では、静岡県近辺の地震だと、勝手に思い込んでいたんです。
しばらくして、携帯からネットに繋がるようになり、情報が一番早いと思ってヤフーの掲示板を見たんです。そこに書かれていたことは、とてもショッキングで。ネット特有のデマが流れているのだと思いました。
で、急いでラジオをNHKに変えたんです。

こんな時には、出来るだけイロイロな範囲や角度から情報を収集することが大切だと思いました。


〇充電

携帯は、災害時には必需品だと思いました。連絡・情報収集・伝言。そして、ライトにもなります。
もちろん、充電がしてあればですが。

普段から、電池残量が赤にならないと充電しない性分なので。停電時に充電が8割程度あったのは、運が良かったです。
それでも、いつまで停電が続くのか、その情報が全く入ってこなかったので。携帯は、なるべく使わないようにしました。

手動で充電が出来る小さな発電機や、電池が使えるアダプターなどの準備は、必須だと思いました。

ただ、ウチには、車のシガーソケットから電源が取れるインバーターがあるので、イザとなったらそれを使うつもりでいました。もっとも、太陽光発電の自立運転専用コンセントが使えれば、携帯充電の問題も解決するのですが。

何れにしろ、停電時の携帯の充電は、絶対にしかも何通りかの対策を考えておく必要があるでしょう。


〇暖房

この時期のオール電化住宅での停電は、暖房が出来ないことも大きなリスクに挙げられます。
家をオール電化にして、電気を使わない暖房器具をメイン暖房にしているお宅は、非常に少ないと思いますので。

ウチのメイン暖房は、床下にある蓄熱式暖房(ウォームファクトリー)です。夜間のみの通電で、昼間は蓄えられた熱で部屋を暖めます。ですので、停電して直ぐに寒くなることはありません。
体感での判断ですが、通電無しで丸一日経つと、少し暖房効果が落ちたかなと感じる程度です。もちろん、停電が始まった時間に左右されると思いますが。
どれ位の時間で完全に暖房効果が無くなるのか、把握しておいた方が良いかもしれません。

蓄熱式暖房器具のように、直ぐに室温が下がらないのは、とても安心できます。暖房効果が無くなる前に、次の暖房方法を準備することが出来るからです。
とは言え。こんな時は、出火が非常に怖いので、就寝中に火を使うのに非常に抵抗があります。
恐らく、布団・毛布と湯たんぽ・カイロの併用が一番良いのかもしれません。

ウチには、去年のキャンプの時に買ってあった使い捨てカイロが、いくつか残っていました。蓄熱の暖房効果が無くなったら、それを使うつもりでした。
ちなみに、保温性能では、毛布より寝袋の方が圧倒的に有利でしょう。寝袋も、家族の人数分あると安心かもしれません。

ウォームファクトリーに関して、もう一つ。
停電で一度電源が落ちると、電気が復旧した時に改めてスイッチを入れないと、ウォームファクトリーは作動しません。
テレビやビデオや冷蔵庫など、他の全ての電化製品は電気復旧後、自動的に電源が入るので。ウォームファクトリーも当然そうかと思っていました。
その為、電気復旧後にウォームファクトリーの電源が入っていないことに、全く気が付かなかったんです。
結果、その夜は蓄熱されず。そうでなくても暖まるのに時間が掛かる暖房器具なので、しばらく室温が上がりませんでした。
もっともこれは、安全性を考えてのことだと思いますが。


こんな感じで、ウチらは10時間の停電を、オール電化住宅で乗り切りました。
もちろん、避難勧告が出て、避難所で何日も過ごさなければならない場合には、参考にならないかもしれません。
ただ、『オール電化住宅は停電に弱い』と言われていますが、ある程度の準備があれば、そんなことは決してないことが確認できました。今までは、そのことを頭では解っていましたが、今回の停電で確信することが出来ました。

ここまで書いて、思いました。
恐らく災害時には、オール電化住宅もオール電化では無い住宅も、その不便さには大差が無いだろうと。
それぞれの家に合った対策を、それぞれの家庭で考え準備することが重要なんだろうと。

とにかく、何よりも大切なのは、『家が地震に強い』こと。
そうでなければ、『家族の命は自分達で守る』という、最低限のことが出来ません。

そして、それと同じくらい大切なのが『住んでいる土地で起こり得る災害を想定しておく』ことでしょう。

地震に強いからと言って、海に近い場所や土砂災害の起こり得る場所に居続けるのは、あまりにも危険です。
ウチは、津波や土砂災害の心配が無いとはいえ、もしも富士山が噴火したら・・・。
今回の震災で、『想定したこと以上のことが起こり得る』ことが解りました。普段から、あらゆることを想定する必要があるでしょう。

また今回の停電で、キャンプの経験と装備品が非常に役に立ちました。
キャンプが嫌いな方も多いと思いますが、役に立つのは装備品だけではありません。特に子供達に、外で不自由な生活を体験させることは、いざとなった時にスゴく役に立つのだと改めて実感しました。その心の余裕が、子供達の安否を左右する場合も、大袈裟では無くあるような気がします。

たった10時間の停電でした。水は出たので、飲料水や調理、トイレも不自由ありませんでした。余震も、小さな揺ればかりです。
それでも、暗い中での生活は、もの凄く不安でした。子供達の手前、明るく振舞おうと努力はしていましたが・・・。

東日本大震災により、家を奪われ、家族を奪われ、いつ終わるか分からない避難所生活をしていらっしゃる方々、未だ避難所にすら行けずに救助を待ち続けている方々の、不安・悲しみ・心労・・・計り知れません。

今は、祈ることしか出来ません。最後のひとりの方の安否が確認できるまで、祈り続けたいと思います。


  


Posted by あ~ちゃん at 09:56Comments(6)父ちゃんの新築物語